次男を出産後、生後1ヶ月になるまではママの体も休める必要があるため、実家に厄介になリマした。
ご存知の通り、新生児は本当に、よく吐きます。
赤ちゃん本人も、自分が飲める量をよく分かっていないので、いくらでもミルクを欲しがっては泣き、飲み過ぎては噴水のように吐く…。そんな毎日。
退院して5日目の深夜2時。
次男が泣き出したので、いつものようにミルクをあげました。
なるべく吐かない量を見計らってはいたものの、この時も盛大に吐いてしまいました。
いつもは、吐き出した後はひとしきり泣いて、スッキリした表情でケロッとするのですが、この時は様子が違いました。
小さな体をのけぞらせ、息苦しそうにケイレンしながら、涙を流しているのです。
「誤嚥(ごえん)かもしれない」と思った私は、真っ青になりながら次男を片手で支え、背中を少し強めに叩き、なんとか喉に詰まっているものを吐き出させようとしました。
10分ほど繰り返したでしょうか…。
息子は、相変わらず体をのけぞらせて苦しんでいます。
「これは吸引的なことをしないと、詰まりものが出てこないだろう」と感じました。
しかし、田舎なので、救急車が到着して病院へたどり着くのも時間がかかります。
その間に、次男は窒息して死んでしまうかもしれない…。
なんとか応急処置をしなければ…。
サッと検索して出て来たのが「こども医療でんわ相談」でした。
こども医療でんわ相談(#8000)にかけてみた

すぐに電話をかけると、女性の方に繋がりました。
次男の状態と、これまでに私が対処した内容を伝えると「一度、病院を受診しておきましょうか」と言われました。
住まいを聞かれ、伝えると、夜間救急外来を受付けている近所の病院を2つ、教えてくれました。
実家とはいえ、夜間に小児科の対応をしてくれる外来の情報をまだ知らなかったので、とても助かりました。
病院へ連絡してから伺うように、とのこと。
近い方の病院は、車で20分ほどかかります。
お礼を言って、切りました。
救急外来に、小児科医がいなかった

少し安心したのも、束の間でした。
早速、教えていただいた病院の外来へ電話をかけたところ、若い男性が出ました。
なんだか異常に窓口対応者の応対が、トロい。
わざとやってるのか?ふざけているのか?と思えるようなトロさ。
必要事項を10個くらい聞かれて、務めて冷静に回答しましたが、あまりにチンタラ応対するので「受入可否を確認するので、お待ちください〜」と言われた際に「急いでください。」と低い声でお願いしてしまったほど。
(後でその病院の口コミを見たら、私と同じことを感じた方が沢山いらっしゃり、批判めいたクチコミが大量に書き込まれていました…。)
で、保留時間も長いこと。
20分ほどでしょうか。
待っている間に、息苦しそうに悶えていた次男が突然、大きな痰(たん)を吐き出しました。
急いで、ガーゼで口の中から丁寧に、残りの痰を掻き出してやりました。
すると、様子がいつもの正常な状態に戻ったのです。
ああ、…本当に、息子が死んでしまうかと思って、すごくすごく怖かった。
家族を起こすなんて余裕は、とてもありませんでした。
ホッとしたのと同時に、まだ保留状態の電話に怒りが湧いてきて、もう切ってしまおうかと思いましたが、怒りを鎮めて窓口対応者を待ちました。
ようやく窓口対応者が戻ってきたところで、信じられないことを言われました。
「すみません。今日は小児科医の夜勤がいないので、こちらでは受け入れられません。」
…は?
それぐらい、3分以内に答えられるようにして〜!
こども医療でんわ相談の言い分
というわけで、これまでの30分を無駄にしました。
今回は大事に至らなかったから良かったものの、他の症状だったら亡くなっていたかもしれません。
情報管理が、あまりにズサンすぎやしないか?
ちょっとイケてないなあと思ったので、こども医療でんわ相談に再び電話して、紹介してもらった病院に小児科医がいなかったこと、今回は次男が自力で痰を吐き出せたので何とかなったことを伝えました。
すると、こども医療でんわ相談の対応者からは「普段は小児科医がいるはずの病院なんですけどね」と、言い訳めいたことを言われました。
うーん、救急車ならリアルタイムで受入可能な病院を検索できるシステムを持っているのに。
そういう感じなら、最初から救急車を呼んだほうが早かったわ。
育児環境は、慎重に選ぼう

この経験から私は、こどもの命を守る責任は親にあって、親がいかに慎重に育児に臨まなければならないかを痛感しました。
武蔵小杉にある自分の家にいれば、すぐに日本医科大学武蔵小杉病院へ行くことができます。
なのに、私は自分の体の楽さを優先して、実家へ戻る決断をしてしまいました。
長男が予定日よりも2ヶ月も早く生まれ、NICUを卒業して武蔵小杉の家にやって来た時は、まだ2500gほどの小さな長男に、いつ何が起きるやもしれずと心配で、ひとり産後ウツになりながら武蔵小杉で育児を頑張っていました。
それを振り返ると、うちの場合は、どっちが良かったとも言いづらい状況ではあるのですが…。
こどものことを最優先に考えるのなら、寝不足がキツくても、なんとか武蔵小杉で頑張って、週末に夫に育児を協力してもらう方が良かったのかもしれません。
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