巷ではイクメンが持て囃され、もはや家事・育児もパパがやって然るべきという風潮ができつつある昨今。
余裕があればやるけれども、やはりどうもママには頭が上がらない・・何をいつすべきかはっきりわかっていない・・・そんなパパも多いのではないでしょうか?
今回はそんなやった方がいいだろうな、というなんとなくの気持ちはあるけれどもイマイチ一歩が踏み出せずにいる、悩めるパパに向けた記事になっています。
*この記事はパパが書いています。
*この記事は共働きの家庭を想定して書いています。
この記事でわかること
- そもそも家事育児にはどんなものがある?
- パパが活躍できる家事育児はどんなもの?
- パパが家事育児をするにあたって必要となる心構え
家事・育児の大まかな種類
家事・育児をしっかりやるためにはまず家事育児のことを知りましょう。ということで、ごく一般的な家庭で行われている家事・育児をざっくりと挙げてみます。
- 掃除
- 炊事
- 洗濯
- 保育園の送迎
- 保育園の準備
- 子供の相手
ここでの目的は細かく分類を行うことではないので、粒度などにもあまりこだわらず、これくらいにします。では、この中で「これは自信をもって自分がやっている!」と言えるものはいくつありますか?
今回の例で行けば、パパママお互いが3~4つそう思えるものがあるといいですね。
いついかなる時も100%こなすことができる仕事はないので、ある程度の分担+手が回らない時のサポートという考えです。
分担を考えてみましょう!

大まかな分類をしたところで、分担を考えてみましょう。そしてここで考えたことは是非パートナーとも共有してみてください。すっきりするはずです!
ちなみに我が家は大体こんな感じです。
パパ
- 掃除
- 炊事
- 洗濯
- 子供の相手
- 保育園の送迎
ママ
- 保育園送迎
- 保育園準備
- 子供の相手
- 炊事
私はパパが最低3つ以上挙げることをオススメします。特に今まで家事育児にそれほど携わってこなかった方へは強くお勧めしたいです。そしてそれを半年続けてみてください。なぜか?
育児・家事の面倒くささ、大変さを身をもって経験することが大事だからです。
当然といえば当然なのですが、家事育児は日常と共存しているものなので、何か一つを成すために膨大な体力を要するとか、頭を使うとか、そういう類の業務ではありません。ですので、家事の断片を切り取って短期間限定で成果を出せたとしてもそれはあまり意味のあることではありません。
むしろ大したことはないと思っている方ほど、仕事を30分、1時間早く切り上げて家事をし続けてみてください。いろいろな面倒くささに必ず直面するはずです。(以下例)
・今日は洗濯物が少なめだな、干すの面倒だから明日まとめてやろう
→金曜日だったので保育園関係の洗い物がドーン。洗濯機に入りきらないor干しきれなくなった
・(昼食後)食器は夕食後一緒に洗えばいいか
→夕食時使いたい食器は昼食で使ったものだった!
・掃除は○○時にやることにしよう
→子供がぐずってそれどころではない
もしあなたがそれほど家事をせずに「ママもっとうまくやりなよ」なんて思ってしまっているのであれば重症です。今すぐ改心して育児・家事を担当してください。
パパができる育児・家事は?

前セクションまででなんとなく育児・家事をやった方がいい気になっていただけたパパ。とはいえママじゃないとできないものもあるのでは?と心配になったかもしれません。
安心してください。
出産と母乳を出すこと以外であれば何でもできます。
ただ、世の中にはこんな風潮もまだまだあります。
料理はやっぱり女性の方が・・・
掃除は女性の方がやはりきれい好きだと思うので・・・
保育園の送迎をやってるパパが周りにいなくて・・・
ちょっと考えれば(少なくとも共働き家庭においては)時代にマッチしない考えだとわかるはずなのですが見て見ぬふりをしてしまうパパが多いのもまた事実です。
女性が生まれながらに料理が得意なわけではない
ママが心から望んで掃除をやっているわけではない
回りに同じ境遇のパパがいる必要はない
パパもほぼすべての家事育児で活躍できるので何をやっても構いません。
客観的に家事育児を見ていたパパだからこそ、ママの得意不得意がママ以上にわかることもあると思います。ここはパパがやった方がお互いにハッピーになりそう、そんな家事育児を見つけたら、率先して担当し、それを継続してみてください。
パパが持つべきたった2つの心構え
ここまで読んでいただいて、よしやろう!という気になってくれたパパ。とても素敵です。もう少しだけお付き合いください。
家事育児も会社での仕事と同じように、中途半端にやるとむしろ手間が増えたということになりかねません。
ここではせっかくやる気になったパパの頑張りがかえって家庭を圧迫した、なんていうことにならないように2つだけ心構えをお伝えしようと思います。
- 自分の時間をあきらめる覚悟を持つ
- 家事育児はその場で最後までやり切る
自分の時間をあきらめる覚悟を持つ

- 学生のころから続けていたスポーツを社会人になっても続けたい
- 趣味の時間を確保したい
こういった考えはどこかで捨てる(もしくは極端に頻度が減ることを許容する)ことへの覚悟が必要です。かくいう私も1人目の子供が1歳弱くらいまであきらめきれませんでした。パパは妊娠出産を経ない分、心境の変化がママに比べて遅くなりがちだと私は感じています。
段々と自分の身体が変わっていき、スポーツができなくなったり、身体の痛みで趣味に没頭できなくなったりして子供を受け入れる実感があるママとは違い、パパにはそういったことがないので心の準備期間がママに後れを取ってしまうのだと思います。
ママに後れを取るのはある種仕方のないことだと思うので、後れを取っていることに気づいたパパはそれを取り戻せるように頑張りましょう。
頑張っていると当然時間の制約が増えていき、今までできていた趣味やスポーツに時間をどんどん割けなくなり、もどかしい思いをすると思います。でもよく考えてみてください。パパがその不自由さを感じるずっともっと前からママはその不自由さと頑張って共存しています。
子供の成長はとても早く、自分の時間が取れないほど子供に体力を取られるのもそれほど長い時間ではないと思います。その少しの間、あなたの時間を犠牲にする覚悟をもって家事育児に取り組んでみませんか?
家事育児はその場で最後までやり切る

どういうことか?例えばあなたが洗濯担当になったと仮定して考えてみます。
- 洗濯はパパ、保育園準備はママと家庭
- 前日までの洗濯物は次の日の夜には乾いているサイクルを想定(毎日洗濯する)
- 季節は夏。家には水着が2着あり、毎日保育園に持参する必要がある
毎日洗濯するサイクルを崩したり、洗濯機は回したけど干すのを後回しにしてしまったりしてサイクルを崩すと、明日の水着がない!今から洗わなきゃ!と無駄な突発業務が増え、ストレスになります。
他のセクションでも書きましたが、それ単体で見れば「水着だけ手洗いして脱水しておけばいい」なんてことないことないのですが、毎日やる定常業務なので、なるべくストレスがかからないで楽にこなせるようにその場で最後までやり切るを意識してみてください。
ここでは洗濯を例に挙げましたが、食器洗いをさぼって次の日の朝に使える食器がない!など、どの家事にも当てはまることです。
パパが特に力になれること
早速育児家事を始めましょう!ここではパパが家庭に貢献するためのおすすめの役割をご紹介します。
- 古い慣習からママを守る
- 子供の相手をする
古い慣習からママを守る

家事育児がママに集中する原因の一つとして、家庭外からの圧力があります。まだ日本に根強く残る「女性が家事育児すべき」という世間の風潮からママが心理的にやらなければいけないと感じてしまうものです。
この圧力からママを守りましょう。守るといっても放っておくとママの担当になってしまう家事育児に対して分担に則って当然のように家事育児をするだけでOKです。まずそれが第一段階です。それが当然になれば、家事育児に対して前向きな提案ができるようになってきます。
我が家での一例
例えば我が家では下の子が生まれたあと、一時的に下の子とママ、上の子とパパという形で別居(ママは実家へ)しました。生まれたばかりの子供は1〜2時間に1度起き、その度に家族がみんな起きてしまうので、これは体力的にいつか限界が来ると考えてのことです。
上の子は保育園に預けられるので仕事しながらパパが見れる。
下の子は保育園に入れられないので育休中のママに見てもらい、その代わり上の子を見なくていいので下の子と同じタイミングで睡眠を取ることで体力的にはなんとかなる。という考えでした。
この方式はママにもかなり好評でした。また、育児は世間一般ではママがやっているという見えない圧力下、この提案はパパ→ママの方向でしかなし得なかったものだと後になって思います。
どの家庭にも様々な事情があるので必ずしもこの方法が当てはまるわけではないですが、パパとママでうまく分担した方が絶対に効率がいいのに、何故かママに寄っている業務というのはたくさん日常に散らばっているはずなので、それをうまく分担して効率的に家事育児ができるように工夫してみてください。
子供の相手をする

歩けるようになった子供の体力は凄まじく、また消費しても少し寝るとすぐ回復します。
この体力に対抗できるのは家族の中で最も力のあるパパ、あなたです。どこか外へ連れて行き、一緒に半日くらい遊びましょう!
我が家での一例
場所はどこでもいいです。わざわざ子供に合わせてテーマパークに行く必要はなく、子供連れがいても迷惑にならない場所の中でパパが好きなところに行けばいいと思います。(他の家事育児と同様に継続する必要があるので、子供と遊ぶことがストレスにならないよう)
私は海が好きなので、子供と海に行って遊び、子供が昼寝したタイミングで海をバックにビールをキメる。これを乱用してます。はじめは砂浜に足がつくことすら怖がっていましたが、今では私の手を引いていろんなところに私を連れて行こうとします(2歳)
- 家事育児の分担がどうあるべきか各ご家庭で考えてみる
- 家事育児の大変さは継続しないとわからない
- 出産と母乳を出すこと以外パパにだってできる
- 家事育児によって自分の時間が無くなるのは仕方のないこと
- なるべく楽に、楽しくやる方法を考えてみましょう
いかがだったでしょうか。家事育児は大変ですが、頑張れば頑張るほど子供の成長をより感じることができるようになります(私は少し前の子供の動画を見るだけで成長を感じて泣けるようになりました笑)
是非ママと協力して素敵な家事育児ライフを
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