2歳の息子がオバケに興味を持ちはじめた

宗教・哲学

こんにちは。ぷうです。家族そろってコロナ感染疑惑で自宅療養中ですが、体調はすっかり良くなりました。

無症状だったのか、ただの夏風邪だったのかは不明です…。まあ、人様に迷惑をかけない状態なら良いや。保育園は、まだお休みしています。

長男(2歳)がオバケに興味を持ちはじめた

ことの発端は、実家の「家鳴り」でした。

家鳴りとは、時折、家の中で聞こえる「みしっ」「パキッ」という音のこと。

湿度の変化に応じて、建築資材である木材が伸縮するので、木材同士の接地面から音が発生します。

うちの実家は木造建築なので、家鳴りがします。

ちなみに祖父母の代で建てた家なので、過去のいわく等は全くありません。(強いて言えば、古戦場跡地だが…)

日中はテレビを付けているので気にならないのですが、寝るときなど、静かな時間帯は音がけっこう気になります。

武蔵小杉にある家は鉄筋コンクリート造りなので、家鳴りが発生しなかったこともあり、2歳の息子も実家の家鳴りには「お?」と興味津々。

最初は「家鳴りだよー」と教えていましたが、2歳児にはなんのこっちゃ、です。

毎晩しつこくエンドレスに聞かれる上に、ここ最近のイヤイヤ期っぷりに参っていた私は、ふと「オバケという概念を子どもに教えるのはありなのか?」と考えたのでした。

育児において恐怖を利用するのはアリなのか

このように思い立ったきっかけが、直近で2つあります。

ひとつは、少し前に読んだ育児漫画。

「東京タラレバ娘」で有名な漫画家・東村アキコ先生の、実際の育児経験を題材にした「ママはテンパリスト」という作品では、言うことを聞かないこどもに「鬼がやってくるぞ!」という体で、ワンオペ育児の苦難を乗り越えて行きます。

時には、鬼がママに乗り移ったかのように迫真の演技をしたり…。とても微笑えましくて愉快な漫画です。

シングルマザー、かつ超多忙な漫画業をこなす東村先生にとって、「鬼」は最強の育児ハック。大前提、私とは育児環境が全く違うので、ここで先生の育児方針を批判する意図は全くありません。

でも、世間一般的には「子どもを脅すなんて!」「トラウマになったらどうするの?」「精神的虐待なんじゃないの?」というトーンで批判されがちじゃないですか?

もし、私も独身時代に漫画を読んでいたら、そういう感想を持ったかもしれません。

ところがどっこい。いざ、0歳の乳児を抱えながらイヤイヤ期の2歳児を毎日相手にしてみると、これは非常にキツい。

2歳児とは理性<感情の時代であり、理屈が全く通用しないからです。

2歳児は、とにかく一瞬一瞬、その瞬間の「自分の願望」を叶えようとする。叶わないと、癇癪を起こして泣き狂う。

時間の概念が分からないから、我慢ができないのでしょう。そこで時計を使って教えようとするも、まず数字の概念が分からないので理解できない。

数字の概念も、辛抱強く、繰り返し教え続けないと、なかなか理解まで辿りつかない。目下、大好きなドングリで毎日教えていますが、まだ当分理解できない様子です。

かと言って、ここで放置しようもんなら、世間でも問題になっている、いわゆる放置子のようになってしまう…。

そんな苦しみの中で、その漫画に出会ったものですから「こういう手もあるのか!」と目から鱗が落ちるような思いがしたのです。

…とはいえ、情操的に鬼やオバケは、いかがなものか…?

ママ友に相談したところ、彼女は食べ物で釣っているそう。残念ながら、我が息子は食べムラがひどいので効かない。

私は幼い頃、母親によく頭やお尻を引っ叩かれていたが(虐待ではない)、物理的な対応なので、叩く方も精神的にドッと疲れるんですよね。

…よくよく考えたら、「恐怖」という感情は、人間が生き残るための本能として備わっている感覚です。

現に、子どもは暗闇を怖がります。「暗闇とは何か」を教えていなくても、人間は本能的に暗闇を恐れるのです。

そして、恐怖を利用して作られた伝承や行事は、古来から世の中に溢れている。

理屈が通用しない子どもたちを、恐怖の感情で制御し、守ろうとしたのでしょう。

「お天道様が見ている」

もうひとつのきっかけは、昨今のニュースです。

オリンピックの演出担当が相次いで辞任したり。若手官僚の横領がバレてクビになったり。

頭が良く、優れた仕事ができる人間は、育ちが良い人も多いはず。なのに、自分でも悪いと分かっているはずのことを、なぜするのだろうか?

一線を超えてしまう人と、超えない人の違いは何なのか?

人は疲れたり、精神的に追い詰められると、誤った判断をしがちです。そんな状態下であっても、自分の息子には一線を超えない人間であって欲しい。

けれど、どうしたらそんな子どもに育てられるのでしょうか。

…数日かけて考えているうちに、私は、一線を超えてしまう人に足りないものは「お天道様が見ている」という感覚なのではないか。という結論に至りました。

バレなければ大丈夫。

自分さえ良ければ問題ない。

それは非常に原始的な感覚で、元来、誰しもが持っている感覚だと思います。

しかし、人間は種の生存のために、「法律」を作ることで各人の財産・人格を守って生きる道を選びました。

この「法律」には、穴があります。

法律の下の裁き手は、あくまで人であり、それゆえ、証拠が露見さえしなければ裁かれることが無いからです。

オマケに時効という、過去に犯した罪が帳消しになるナゾ概念さえあります。

法律で罪に問われない悪事も、山のようにあります。いじめ、独身時代の浮気、嘘…。

神様でもお天道様でも、鬼でもオバケでも、この際、名前は何だって良いのですが、とにかく「人間を超越した存在を認知」することで「自分は常に見られている」「悪事はいずれ裁かれる」という意識が芽生える。

すると、人は潜在的に、自分自身の良心に訴えて物事を判断できるようになるのではないでしょうか?

少なくとも、キリスト教で育ってきた私の、善悪の判断基準は、法律よりも厳格な「神様」のもとにあります。「天に宝を積む」ために、なるべく善良な選択をしようと思えるのです。

オバケにハマってしまった息子

もとい、「畏怖」と「恐怖」は似て非なる感情ですが、いま2歳の子どもにとって最も理解しやすいのは恐怖であり、育児に有効利用することができる。と、私は結論に至りました。

目に見えない神様の概念を近々に理解させ、畏怖の念を持たせることは難しいからです。

悩んだ挙句、スターターキットとして、かの有名な「せなけいこ」さんのオバケ絵本を読ませました。一応、トラウマにならないよう十分に配慮して。

すると、どうも息子の変なスイッチが入ってしまい…。

今まで、あれだけアンパンマンにハマっていた息子が、今度はオバケに夢中になってしまったのです。

「もっとオバケが見たい」とせがむ息子のために、新たな子ども向けコンテンツを探していると、案外、いっぱいあることに気づきました。

ディズニーの有料チャンネルにも、オバケ系のコンテンツがいっぱい。

オバケは、それだけ子どもたちの興味を引いて止まないコンテンツなのでしょう。

そして、肝心の育児ハックとしても効果テキメン!

いつまでも寝なかったり、用を足したオムツを変えたがらず逃げ回り続ける息子に、最終奥義として「早くしないと、オバケが来ちゃうよ」と声かけをすると、途端に真面目になって言うことを聞くようになりました…。

息子にとって、オバケは今のところ、アンパンマンの中に登場する悪者キャラと似たような認識のようです。

こうして、夜な夜な繰り返していた「家鳴り」問答も、「あれはオバケだよ」と伝えると、息子がやっと納得して終焉を迎えたのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました