メルカリやラクマで見かける「地雷」とは?トレンドワード「地雷系・量産型」の意味

雑談

メルカリやラクマといったフリマアプリで、たまに「地雷」というワードを見かけます。

とは言っても、本物の地雷を出品しているわけではありません。

若い女性の出品者を中心に、主に洋服やアクセサリーといった出品物に対して、時々「地雷」という情報が記載されているのです。

この「地雷」とは、一体どういう意味なのでしょうか?気になったので調べてみました。

女性のファッションカテゴリのひとつ「地雷系」

出典:ラクマラボ

若い女性のファッションカテゴリのひとつに「地雷系」というスタイルがあります。

黒色メインで、レースやリボンといった甘いモチーフの他、レザーやメタル素材の小物などパンキッシュなテイストも持ち合わせたファッションです。

メルカリやラクマで見かける「地雷」とは、「地雷系ファッションのアイテムですよ」という意味なんですね。

「地雷」というキーワードを入れることで、地雷系アイテムをフリマアプリで探している人の検索に引っかかりやすくしているわけです。

ファッショントレンドに仲間入りしたこともあり、最近は、よりコーディネートに取り入れやすいカジュアルなスタイルへと進化しているようです。

なぜ「地雷系」と呼ぶのか?「地雷系」の意味って?

出典:WEGO(学生時代、通った原宿のWEGO…!今なお健在でスゴイ)

次に気になってくるのは「なぜ、このスタイルが『地雷系』と呼ばれているのか?」ということです。

これは、元を辿るとネットスラングから来ています。

ファッショントレンドとなる以前、「地雷系」という言葉が生まれる以前に「こういうファッションをしている女の子は、だいたいメンヘラ(心に闇があって、付き合うと面倒くさいタイプ)だよね」という、人々の共通認識のようなものがネット上に誕生しました。

「付き合ったらヤバい。自分が追い詰められる」というイメージが、踏んだら爆発する「地雷」にリンクしたんですね。

「地雷のような女」=「地雷系」

それが、ファッションスタイルそのものの呼称にもなったのです。

悪口ですやん。…そう、元を辿ると悪口なんです。

地雷系ファッションは、なぜ誕生したのか?

「地雷系」は、おそらく「ゴスロリ」と「萌え系」が融合して生まれたファッションではないかと思います。

約20年前、原宿を中心にゴシック・ロリータ(略してゴスロリ)というファッションが認知されるようになりました。

ロリータやゴスロリは、深田恭子主演の映画「下妻物語」が2004年にヒットしたことで世間に広く認知されたものの、長らくマニアックなファッションジャンルに位置付けられて来ました。

その後。今から約10年前、AKB48が新しいアイドルブームを巻き起こしました。以来、大御所アイドルの背中を追って、秋葉原を中心にアイドル活動をする女の子が増加しました。

秋葉原のアイドルのファッションの原型は、学生服やメイド服といった、いわゆる「萌え系」です。

「地雷系」は、そのスタイルから想像するに、アイドル活動をする女の子たちが、それぞれの個性を求めてファッションを模索し続けた中で「萌え系」と「ゴスロリ」が融合したことで誕生し、アイドルやファンたちがそれを模倣することで広まっていったのではないでしょうか。

更に私の個人的な仮説ですが、「地雷系」の原型となったのは、2010年にデビューし、今や世界的知名度を誇るまでにヒットした「BABY METAL」ではないかと思います。

(出典:BABYMETAL)

BABYMETALが登場するまでは、音楽業界に「アイドル×メタル」というファッションや楽曲は存在しませんでした。

デビューした当時は、音楽ファンたちの間で「なんだこれは」というニュアンスの激震が走っていたのを鮮烈に覚えています。

しかし、強烈なキャラの裏方には、百戦錬磨のガチミュージシャンたちがおり、とにかく楽曲がキャッチーで良かった。BABY METALは、瞬く間に多くのファンを獲得して行きました。

しかし「地雷系」ファッションは、音楽ジャンルとしてはメタルではなくパンクです。

BABY METALの登場後、彼女たちの成功を見て、模倣パターンとして生まれたのが「アイドル×パンク」なのだと思います。

ネットでサーチしてみたところ、確かに「アイドル×パンク」のグループは、どれもBABY METAL登場後にデビューしています。(XTEEN、BISHといったグループがヒットしました)

そして2020年の夏、ファッションワードとして「地雷系」がSNS上でトレンドワードに浮上しました。

「地雷系」というワード自体は、私がテキトーに2ちゃんねるのまとめ記事を読み漁った限りでは、2007年の時点で既にネットスラングとして使われています。

なぜ、「地雷系」は2020年というタイミングで、流行の最先端ワードまで登り詰めたのでしょうか?

それは新型コロナウイルスと、YouTubeの影響が大きいと思われます。

2020年1月、日本国内で新型コロナウイルスが流行し始めました。その年の春〜夏は、まだウイルスの正体が曖昧であったため、大半の国民が真面目に外出控えをしていました。

2020年3月頃から、Youtubeで「地雷系」の「メイク動画」が大量に投入され始めます。

YouTubeクリエイターたちは再生数を稼いで広告収入を得るため、ヒットカテゴリは瞬く間に模倣されます。

コロナ禍で、十代の若者を中心としたYoutube視聴数がグンと増加した背景もあり、「地雷系」は新しいファッションカテゴリとして、一気に市民権を得と考えられます。

「地雷系」は、これまでトレンド入りしてきたファッションとは明らかに一線を引く、強烈なスタイルです。

ともすれば「痛い」系の、これまであまり一般受けして来なかったスタイルがファッショントレンドの頂点にまで上り詰めた背景には、外出控えによって日常から刺激を失った十代の若者たちの心理がうかがい知れます。

メイクで涙袋を作り込み、髪を巻いてツインテールにし、アイドルのような派手ファッションに身を包む「地雷系」は、十代女子の若者が持て余す「可愛くなりたい、着飾りたい、目立ちたい」といった欲望・エネルギーを消費する対象としてピッタリはまったのではないでしょうか。

地雷系と並列で語られる「量産型」

出典:WEGO

冒頭の4つのファッションカテゴリの画像で気づいた方もいるかもしれませんが、「地雷系」とセットで語られるカテゴリがあります。

それは「量産型」です。

あえて「型」をつけているところが、心憎いわあ〜。

「量産型」も、元を辿ればネットスラングです。

当初、私は字面から「町中どこでも見かけるようなファッション、という意味なのかな?」と勘違いをしちゃいました。

「いちおうトレンドは押さえおり無難な格好ではあるものの、言い換えれば、無個性で魅力がない女性を指す、ファストファッションを揶揄した表現」的な…。

しかし、検証してみた結果、そうではなかった。

「量産型」とはピンク・白といったパステルカラーを使った、「ロリータ系」と「萌え系」ファッションを融合したようなスタイルで、「地雷系」と並べてたときに絵として一体感のあるスタイルだったのです。

「量産型」は、「地雷系」と同時期の2020年春頃から、Youtube上でメイク動画を中心に多く投入され始めました。

どうやら「量産型」の後ろには、元々「ヲタク」というワードがついていたようです。

「量産型ヲタク女子」。つまり、元を辿るとヲタク女子のファッションを揶揄してカテゴライズした「地雷系」と「量産型」(=よくいるヲタク女子の格好)が、セットで誕生していたのですね。

やっぱり、むちゃくちゃ悪口ですやん。

しかし、SNSやネット上で「地雷系」と「量産型」のスタイルを大量にチェックしてみたところ、どうも明確な線引きが出来ているわけではなく、双方が部分的に混在している部分が見受けられます。

未だにファッション業界でも「地雷系」と「量産型」の定義が統一できておらず、とくに「量産型」はやや迷走気味の様子が見て取れます。

(出典:夢展望

(出典:angelSize)

現時点で「ネオ原宿系」の「きゃりーぱみゅぱみゅ」のように、ビッグかつ明確なアイコンが存在していないため、定義がハッキリしないのも頷けますね。

これからTV等に登場して来そうですが。ファッション業界やメディア的に、きゃりーぱみゅぱみゅ的な立ち位置のモデルを「地雷系」と「量産系」で立てることができたら相当儲かって美味しいと思います。

この「地雷系」と「量産型」の定義が、最終的にどのように落ち着くのか?引き続き、ミーハーおばちゃんは見守っていきたいと思います。それでは、また。

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